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持田隆浩 (graba 美容師)

2013年9月11日更新

 

■いっさい切らずにお客さんを帰すことも

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――やってやりっぱなしの美容師さんも多いということでしょうか。

 イメージ的には、多いですね。だからお客さんの話を聞けなくて、お客さん側が不満を持っちゃうんだろうなと思うんです。

 とことんまで話せば、本当にやっちゃダメなことも分かってもらえるし、だったらこっちのほうがいいという提案も聞いてもらえます。僕は、お客さんがやりたいイメージと、こちらが持ったイメージをちゃんとすり合わせて、なるべくお客さん側に寄せつつ、できないものはできないとキッチリ伝えたうえでやります。

 だから、カラーをするうえで大事なのは、話すことですね。どんなデメリットがあるかまで話すこと。よくあるのが、毛先が傷んでいたからここまで色が入らなかったとか、逆に入りすぎちゃったとかいうことです。もちろん僕もあるんですけれど、実際に大事なのは、そうなるかもしれないならやらない、という選択肢を与えてあげることです。その選択肢を与えない美容師は多いと思うんですね。

 僕は言い訳はしたくないんですね。だから、ちゃんと「毛先がチリつきますけど大丈夫ですか」と伝えることをしています。

――デメリットも含めて、先にカウンセリングしておくことが大事ということですね。

 そうです。そうでないと、お客さんも分からないと思うんですよ。だから、ならないときは、ちゃんと「ならないよ」と言うんです。「でも一所懸命くすませるから」とか、なるべくできることに幅を持たせて伝えます。ピンポイントでこの色にする、とかは、絶対に言わないですね。

 この仕事って、クレームには絶対に負けるんですよ。お客さんはそんなことは言わないだろうと思いますけれど、立場的には絶対的に弱いし、お客さんには期待がありますからね。だから、話すことでその期待のハードルを下げて、実際の仕上がりとしては下げたハードルより上にできるようにしています。そこの伝えかたはちょっとしたことですけれど、大事にしていますね。

――そのために話し合うわけですね。

 そうですね。だから、話し合うことは大事です。

 僕は、お客さんが来ても、話し合って、いっさい切らずに帰すこともありますよ。どうしてもできないことは、嘘になっちゃうので。

――それは、ちょっと珍しいですね。来たお客さんに施術せずに帰すというのは勇気が要りますよね。

 この一ヶ月に2回ありました(笑)。でも、お客さんには逆に喜んでもらっていますよ。

 お客さんにしても、何か理由があってお店を移動してくるわけで、じゃあまずそれを話し合いましょうと。ドライヤーでの乾かしかたで解決することであれば、そう伝えればいいし、カットで解決することであれば、今後どうしていけばいいかを伝えるし、質感が気になっているのであれば、こういうものを使えば良くなりますよ、と伝えます。切ること以外でも、お客さんの悩みを解決できるのであれば、それを話せばいいんです。逆にカットが必要なら、カットすればいい。

 その辺はシンプルで、それさえズレなければ、お客さんも裏切らないし、問題が起こることもないんですよ。
 

>>■髪は理屈が決まっている>>

 


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